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2011年12月26日 (月)

多摩ニュータウン:人口推移と移住の予感

多摩ニュータウンの基本的な人口推移がふらふらしている。自治体学会で話す機会があり、地方自治体の職員である参加者に「多摩ニュータウンの人口は減っているか」と問うて見たところ、8割の人が人口は減っていると答えた。テレビや新聞などの報道が伝えるニュータウンのイメージは暗い。高齢化と建物の老朽化が顕在化している団地の姿は国民の意識の中に植え付けられ、半ば期待さえ持たれているように思うものだから、報道は国民の感覚に対して素直に共鳴を与える情報を伝えようとする。正確な数字データでの把握ではなく現場での印象を元にニュースの構成を考える。ペンキの禿げたアーケードの下、椅子にもなる買い物カートを引いてゆっくりと歩く高齢者の後ろ姿。横に写る商店街はシヤッターが下ろされ、人がいない風景が人知れず寂しさを醸し出す。何もわざわざ商店街の休みの木曜日に撮らなくても良いではないかと思いたくもなる。それが視聴者に迎合する報道の姿だとすれば残念だ。

それは多摩ニュータウン初期開発の地区に限られた現象。決して衰退していないと言うことを知ろうとしない報道の対応は常に疑問視するのだが、「多摩ニュータウンは元気」ではニュースにならないと言う判断なのか。確かに一部は衰退している。それはストックそのものの住戸面積や建物の作り方の問題で、小規模住宅の集中と断熱材もない住戸では居住する世帯も限られ、単身化と高齢化が進んでしまう。当然のように近隣商店街は元気を失い、空き店舗が増えるのは致し方ない。その原因は小規模賃貸住戸を大量に供給している公的組織の怠慢でもあり、それに対する行政の問題意識の無さに通じるものがある。

そう、報道の期待とは裏腹に多摩ニュータウンの人口は増えている。それも着実に延びているし高度成長の時代と変わらないスピードである。2000年(平成12年)以降、民間の住宅供給が急ピッチで進んでいった。これにより人口の停滞から増加に向かい動きが活発になっている。転入転出の動きも顕著になっていて、世代によっては転出も増えている。多摩ニュータウンの居住者は全員が転入者である。定住地として多摩ニュータウンを見ているのではなく、子育ての間の一時の拠点として見ている人も多い。これから団塊世代が定年期を迎えていく中で、多摩ニュータウンの人口の大移動が始まる予兆がある。その時多摩ニュータウンは高齢化するのか、そんな疑問も感じている。多摩ニュータウンは生涯住む地では無いようにも思うのは私だけではないはず。そろそろ海外へ移住か・・・。

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