2017年7月16日 (日)

旅日記 デンマーク コペンハーゲン「市役所前広場」

55°40'33.1"N 12°34'08.1"E

写真を観て、これが何かを言い当てる人は大したもので、にわかに信じられないものが立っていた。コペンハーゲンの市役所前広場に設置された簡易型4人分の「小便器セット」である。タンク内蔵型で独立して立っているものだから容易に移動可能。そもそも日本人的には「厠」というのは隠れてするもので白昼堂々広場に晒すものではない。

そこはバイキングの血を彈く民族。蓋の付いたビールグラスを傾けて豪快に煽る飲みっぷりは男社会の伝統なのか、ションベンまでもワイルドで開放的な風景である。2010年6月25日金曜日の夕方、日本対デンマーク戦の当日、コペンハーゲン市役所広場に人々が集まり始める。これからワールドカップで日本が勝つのである。そのイベント会場の一コマ。ここに来たデンマーク人たちは大いに落胆してションベンを垂れるのである。

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2016年8月11日 (木)

ちょっと息抜き:「ポケモンGO」

「社会現象」と言ってしまえばそれっきりかもしれないが、世界で流行っているゲームってそれほどない。「ポケモンGO」が日本でも解禁され、週末の公園や商業拠点にスマホに目を奪われた人々があふれる光景がここかしこに視られたが、ようやく落ち着いてきたのか初期の程ではなくなったという印象がある。ゲームの内容は多くの解説があるので省略するが、私のところでも30歳を遠に過ぎた息子が早速、ダウンロードして公園を散策中にキャラクターを画面上で手にして喜んでいた。まあ、それに打ち込んでいくことは、嘗てのポケモンカードを集めた世代がバーチャル世界に飛び込んだと同様にゲーム感覚でキャラクター集めを始めるのだと思う。

私の世代、あるいは私にとってみればゲームとは麻雀やパチンコ、花札やトランプという認識が強い。インベーダーゲームが流行っていた頃は貧乏学生だったのでとてもゲームに資金を費やすことが出来ず、投資しても戻ってくる可能性のある麻雀やパチンコに熱中したものだ。しかし、それも「非生産性」のゲームだと自己判断して止めた。そう、人生に対して「生産性」を課し始めた時期がある。ゲームをするにも「脳の刺激や訓練」を目的とすることにした。その為には単なる時間の消費ではないゲーム。生産的なゲームが尊ばれることとした。そしてそのゲームは時に「知恵の輪」に熱中し、さらに私にとって最も難しいのがルービックキューブだった。未だに溶けていない。もうすでに下火になっているが当時はどこに行ってもルービックキューブを手にした若者がいた。テレビでもゲームの競争が放映されていたほどだ。

知恵の輪を始めると、まずはじっくり眺める。動かし方の原理原則を認識してやおらチャレンジし始めるのだが、最初は手になじませるように動きを、ルールを少しずつ脳に染み込ませていく。何度か繰り返している内に幾つかの解法が見えてきて、その解法を繋いでいくことをしてみる。そのヒントを少しずつ膨らませて、いつの間にか溶ける。「解ける」のではなく脳が「溶ける」ようにして知恵の輪が外れるのだ。

これは脳の訓練だと思っている。職能としての建築のデザインをしている時も同様で、脳の中で幾つかの可能性を模索しつつ、悶々とした後のあるときにひらめくことになる。必ず悶々とした世界から開放されることになる。それが建築デザインの妙味であり、実は知恵の輪の解けた感動に似ている。実は「ポケモンGO」にはそれがないと思う。蒐集家が珍しいものを集めるというのがポケモンの世界。昆虫採集や切手集めの世界でもある。それには興味が無い。あくまでも脳の訓練を、あるいは脳の刺激を求めている。

2012年12月 2日 (日)

旅の話:パリ近郊のバルビゾン村のオーベルジュ

何が楽しいかといって、旅先で出会う宿にも印象が残る。行く先々で予想外な接客を受けると感激することもあるが、なんとなくよそよそしい雰囲気だとがっかりすることもある。特に高級志向ではないので、行き当たりばったりということもあるが、この旅にはインターネットの力を使って予約した。パリからフォンテーヌブロー駅まで列車で40分、そしてタクシーで15分程度の所に小さな村があった。かつてバルビゾン派と呼ばれる芸術家たちが住み着いた村。ひっそりとした佇まいが魅力的な集落だった。そこにあったオーベルジュの宿。いい雰囲気で宿と食堂がマッチングした一枚の写真であるが、私の泊まった宿ではない。

インターネットで頼むと、情報は限られていて、写真のような雰囲気の宿が付近にあるのが判らない。今では街の様子をグーグルで見ることもできるが、宿を探すまではなかなか難しい。そこで、宿探しは行ってからとなる。その場合は自動車が欠かせない。レンタカーを借りて地図を片手に走るともっと簡単に宿が探せる。だからフランスの郊外に行くにはレンタカーがいい。そういえば、ロンシャンの教会に行った時もレンタカーがあればと思ったこともあるが、とにかくフランスは自動車移動に限る。現地に行って好みの宿にその場で宿を執ることが出来る。季節はずれの観光地は閑古鳥が泣いているので予約なしでも大歓迎だ。

でもその前に左ハンドルに慣れなくっちゃ。

 

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2012年9月23日 (日)

安気な住まい:団塊世代、男性編、今後の人生設計はどうする-5

男1人で生涯を終えるという生き方も良いかもしれない。その場合には擬似家族を作ることをお勧めする。世間では男おひとりさまは何かと疎まれる。若い内はいいのだが、60歳も超えてくると何かと厳しい見方も出てきて、気むずかしくも不潔にも思われることが多くなるといささか自信を失う。

というのも男60にもなると、そろそろ加齢臭や脂ぎった汗などの体臭が気になり始める。その為には清潔にすることが何よりの習慣になる。しかし、誰かに見られているとか、相手が気になるコミュニティがないと、それができない。家族がいたり会社でいる内は社内の雰囲気で自らを改められたが、退職すると判らない。「男やもめに蛆がわく」という表現も当たらずしも遠からずだが、妻が早く逝くと大概の男はそうなる。

一方、ずっとシングルの男性は意外と自覚があり性格も静かだ。時には激しすぎて家族を造らない男もいるが、たぶん早々と犯罪を犯して監獄に入ることになるので、比較的おとなしい男が残る。シングルといっても結婚しないで親と同居というのは本来のシングルではない。こうしたシングルは一人住まいでないから、集まって住むなどの必要はない。ここではとりあえず、今一人住まいの男シングルを考えてみる。

そうすると比較的目立たたないタイプが多いが、大体が我儘な性格が根に隠れている。「結婚したがすぐに離婚」タイプのシングルが意外に多い。若い時に女性と付き合ったが、どうも盛り上がらないので自然とわかれたとか、なんだか面倒が先にたってしまうなど、1人でいる価値を放棄できないタイプもいる。

こうした男シングルが始末が悪い。だからといって男性好みならば、それはそれでカップルになれるのだが、なんだか倫理観というのか、ガードが硬いのか、ハードルを超えられないのか、おっかなびっくりで付き合う相手を選ぶことになる。だから意外と深い関係は得られない。表面的には付き合えるが、親族にはなれないという関係がフランクに存在しているのが居心地がいいようだ。

そこで、こうした男シングルには「地域に開かれた工房型コミュニティ」を提案したい。工房は地域に開かれている。その工房を男シングルの入居者が囲む。工房の種類は単独のメニューでもいいし、複数の工房がまとまっていても良い。たとえばパソコンの得意な人の工房と自転車好きの工房、それに釣り好きの工房も多様な工房が揃っていて良い。その工房が地域に開いている。工房の運営は居住者が担い。地域からのニーズに応える。たとえばパソコンの教室をホールで開催する。釣りのイベントを終末に企画する。自転車で遠乗りを楽しむなど、工房の主催者が企画して地域とのコミュニケーションを図ることの出来る住まいがある。それがコレクティブ工房住宅としての体をなす。

一つの趣味で集まるのではない。個々の多様な趣味が同居できる場を創る。それに因って相乗効果が生まれる。パソコンと自転車が結びついて、GPSで自転車のイベントを仕掛けることが出来るかもしれない。渓流釣りの安全管理をGPSで対応する。想像できないアイディアが多様な可能性を高める可能性がある。男の趣味にはカネもかかるし体力の変化でも志向が変わる。ゴルフが趣味だったが、ダイビングが好きになるとか、車が好きだったがバイクに替わるとか、こうした変化にも柔軟に対応できる工房付きコーポラティブ住宅を提案したい。どう???

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